きなこ:韓国ってカフェが多いって聞いたけど、日本の喫茶店とどこが違うの?ドリンクの種類も違うの?
ジュン:それがね、韓国のカフェ文化は日本のそれとはかなり違うんだ。コーヒーの値段は日本より安いのに、なんでこんなにカフェが儲かるのか、不思議に思わない?実は韓国人のカフェの使い方が日本と根本的に違うからなんだよね。詳しく紹介していくよ!
[画像: ソウルの繁華街に並ぶおしゃれなカフェの外観。大きなガラス窓とテラス席が特徴的]
韓国は世界一カフェの多い国
統計によると、韓国は人口当たりのカフェ数が世界最多クラス。「スターバックスすらも韓国では安い部類に入る」という話を聞いたことがある人もいるかもしれません。
2025年のデータでは、韓国国内のカフェ数はなんと 10万店以上。日本の約4万〜5万店を大きく上回ります。ソウル市内だけでも2万店を超えていて、駅前には必ず3〜4軒のカフェが並んでいます。
理由は単純で、韓国人は「カフェで過ごす時間」そのものにお金を払っているから。コーヒー1杯分の料金で、長時間滞在するのが当たり前の文化なんです。
[画像: 韓国のカフェ店内の様子。ノートパソコンを広げて作業する若者たちが多く見られる]
日本と違うポイント1:滞在スタイルが根本的に違う
日本の喫茶店やカフェチェーン(ドトール、タリーズ、サンマルクなど)は、適度な回転率を前提にしています。長時間の滞在は「迷惑」という空気がありますよね。
ところが韓国のカフェは、むしろ長時間滞在が推奨されていると感じるほど。
- 電源の数:テーブル席のほとんどにコンセント完備
- Wi-Fiの速度:どこでも爆速(韓国のネット環境は世界最速クラス)
- トイレの開放:客なら自由に使える(スタンプカードを見せる必要なし)
大学生がカンペキな環境で勉強していたり、フリーランスが仕事をしていたり、友達同士が何時間もおしゃべりしていたり。韓国のカフェは「第3の居場所(サードプレイス)」としてすっかり定着しています。
日本の漫画喫茶やネットカフェのような「時間制」ではなく、1杯のコーヒー代だけで何時間でも過ごしていい。この感覚は、韓国に来た日本人が最初に驚くポイントです。
日本と違うポイント2:ドリンクのラインナップが豊富すぎる
韓国のカフェメニュー、コーヒーだけじゃありません。日本のカフェよりはるかに種類が多いんです。
韓国カフェの定番ドリンク
| ドリンク | 説明 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| アインシュペナー(아인슈페너) | エスプレッソの上に生クリームをたっぷり乗せた韓国発祥のドリンク。甘さと苦さのバランスが絶妙 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| インジョルミラテ(인절미라떼) | きなことお餅の風味がする韓国風ラテ。日本のきなこラテとはちょっと違う | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| オミジャ茶(오미자차) | 五味子(韓国産のベリー)を使った甘酸っぱいお茶。ホットもアイスも美味しい | ⭐⭐⭐⭐ |
| スジョングァ(수정과) | 干し柿と生姜の伝統的な甘いお茶。冬の定番だけど年中あるカフェも | ⭐⭐⭐⭐ |
| ユジャ茶(유자차) | ゆず茶。日本でも知られていますが、韓国カフェでは砂糖の量が調整できるお店が多い | ⭐⭐⭐⭐ |
| コングクスラテ(콩국수라테) | 豆乳スープ(コングクス)をラテ風にアレンジした季節限定品。夏にぴったり | ⭐⭐⭐ |
特に アインシュペナー は、10年前にはほとんど見かけなかったのに、今では韓国カフェメニューの定番に。日本でも「アインシュペナー」として広まりつつありますが、韓国ほどメジャーではありません。
[画像: アインシュペナーのアップ写真。エスプレッソの上にたっぷりの生クリーム]
日本と違うポイント3:料金システムと「アメリカーノの壁」
韓国のカフェでコーヒーを頼むとき、基本は アメリカーノ(아메리카노)。日本のように「ブレンドコーヒー」や「ドリップコーヒー」というメニューはあまり見かけません。
価格感覚も日本とはちょっと違います。
| メニュー | 韓国(税込) | 日本(税込) |
|---|---|---|
| アメリカーノ(レギュラー) | 約 350〜450円(3,500〜4,500ウォン) | 約 350〜500円 |
| アメリカーノ(ラージ) | 約 450〜550円 | 約 450〜600円 |
| カフェラテ | 約 400〜500円 | 約 400〜550円 |
| スペシャルドリンク(アインシュペナーなど) | 約 500〜700円 | 約 550〜800円 |
見ると、日韓で大きな価格差はありません。でも韓国人の感覚では「コーヒー1杯1,000円」はありえない金額。高級カフェでも5,000ウォン(約500円)を超えると「高い」と言われます。
面白いのが 「アメリカーノ vs カフェラテ」の価格差。日本の多くのチェーンではアメリカーノとラテに50〜100円の差がありますが、韓国では 10〜20ウォン(1〜2円)しか違わないことも。これは韓国人が圧倒的にアメリカーノを好むからです。カフェに入って「アメリカーノください」と言わない日はない、という人もいるほど。
[画像: 韓国カフェのメニューボード。アメリカーノが一番目立つ位置に書かれている]
日本と違うポイント4:カフェの種類が細分化されている
韓国のカフェ文化、目的に応じてカフェの種類がはっきり分かれているのが面白いところです。
1. チェーンカフェ(大量生産型)
スターバックス、イディヤ(이디야)、トゥサムプレイス(투썸플레이스)、パリバゲット内のカフェなど。イディヤは韓国最大のカフェチェーンで、アメリカーノが2,500ウォン(約250円)から飲める激安チェーン。
2. 個人経営のスペシャルティカフェ(こだわり系)
日本で言う「自家焙煎の個人店」に近い。ソウルの サムチョン洞(삼청동) や 北村(북촌)、延南洞(연남동) エリアに密集。焙煎度合いや抽出方法にこだわったお店が多く、インスタ映えする内装も人気の理由。
3. デザートカフェ
韓国カフェの主戦場。パッピンス(팥빙수/かき氷)、ケーキ、クロッフル(クロワッサン+ワッフル)、ティラミスなどのスイーツメイン。日本で言う「パフェ専門店」に近いけど、コーヒーもちゃんとある。最近は ソルビン(설빙) のような韓国式かき氷専門チェーンが大人気。
4. 勉強カフェ
これは日本にはあまりないタイプ。韓国語では「トクソシルカフェ(독서실 카페)」や「スタディカフェ(스터디카페)」と呼ばれます。時間単位(1時間1,500〜2,000ウォン程度)で個別ブースを貸し出すスタイル。完全個室で勉強や仕事に集中できる。日本の自習室やコワーキングスペースに近いですが、ドリンクバー付きなのが韓国らしい。
[画像: 韓国の勉強カフェの内装。一人ひとり仕切られたブースが並ぶ様子]
日本と違うポイント5:テイクアウトの文化と「カップホルダーの進化」
最後にちょっとした雑学。韓国では テイクアウトコーヒーを持って街を歩く人がとにかく多い。地下鉄の中でもバスの中でも、コーヒー片手の人があふれています。
日本だと「駅の中では飲み終わってから」という暗黙のルールがありますが、韓国では電車内での飲食が禁止されている 一部の路線(KTXなど)を除いて、基本的にどこでもOK。
その結果、韓国ではカップホルダーの進化がすごい。日本のカフェのカップホルダーは「持ち手を差し込むタイプ」が主流ですが、韓国では「カップをすっぽり包むタイプ」が標準。歩きながらこぼれにくい設計で、強度も段違いです。
さらに最近のカフェでは、紙ストローを添えてくれるお店が増えたのも日本と同じ流れですが、韓国では「カップのフタが完全密閉式」になっている点が違います。日本のコンビニコーヒーのような「飲み口が開くタイプ」ではなく、丸ごと密閉してストローを指すタイプ。これ、歩き飲みにめっちゃ便利なんです。
[画像: 韓国のテイクアウトコーヒーを持つ人の手元。カップホルダーがしっかりとカップを包み込んでいる]
まとめ:韓国カフェの楽しみ方
韓国のカフェ文化は、一言で言えば 「コーヒーは入場料で、過ごす時間こそが本題」。
- 勉強するなら → 近所の個人カフェやチェーンカフェ
- 友達とおしゃべりするなら → デザートカフェやスペシャルティカフェ
- 集中して仕事するなら → 勉強カフェ(스터디카페)
この使い分けができるようになると、韓国旅行がもっと楽しくなります。どうしても試してほしいのがアインシュペナーとインジョルミラテ。日本ではまだあまり見かけないメニューなので、ぜひ飲み比べてみてくださいね。
次回は韓国カフェのスイーツ編!すでに公開したパッピンス(韓国かき氷)完全ガイドもありますので、あわせてご覧くださいね。韓国旅行の計画を立てるなら、韓国観光公社の公式サイトもチェックしてみてください。お楽しみに!

