きなこ「あっついね〜こんな日はもう、冷たいものしか食べたくない!」 악어오빠「それ、韓国では逆転の発想があるんだよ。熱いサムゲタンで体力つけるってやつ」
そう、韓国の夏の食文化はちょっとユニーク。冷たい麺やスイーツだけでなく、「熱い料理で体を冷ます」という発想もあるんです。韓国に住む私が、現地で実際に食べられている夏グルメを7つ、冷たいものから温かいものまで幅広くご紹介します。
冷麺(ネンミョン)— 夏の定番、韓国冷やし麺の王道
韓国の夏といえばまずこれ、と言えるのが冷麺(ネンミョン/냉면)。日本の冷やし中華とはまったくの別物です。
麺はそば粉とでんぷんで作られた細くてコシのある麺で、スープは牛骨や大根でとった冷たいスープ(물냉면/ムルネンミョン)か、コチュジャンベースの甘辛ダレで和えるタイプ(비빔냉면/ピビムネンミョン)の2種類が主流。夏になると専門店には行列ができ、店内で麺をハサミで切る光景がよく見られます。
日本の蕎麦とは食感も味わいもまったく違うので、初めての人は「うどんや蕎麦みたいなものかな」と想像しない方がいいかも。どちらかというと、冷たいスープに浸かったツルツルした麺、という感覚が近いです。
사담ですが、私は最初に食べたとき「こんなに冷たいものを食べていいの?」と驚きました。器に浮かぶ氷が当たり前。でも一度慣れると、日本の夏には戻れなくなります。
→ 詳しい食べ方やおすすめ店は冷麺(ネンミョン)完全ガイドで
コングクス — 豆乳の冷やし麺、素朴な味わい
日本ではあまり見かけないのがコングクス(콩국수)。文字通り「豆(콩)+ 麺(국수)」で、すりおろした大豆のスープに冷たい麺を合わせたシンプルな料理です。
味はものすごくあっさり。ゴマの風味に似た大豆の香りと、ほのかな塩気だけ。これにキムチを合わせて食べるのが韓国流。キムチのピリ辛と豆乳スープのまろやかさが絶妙に合います。
日本の「冷やしごまだれ麺」をイメージすると、あまりのあっさりさに拍子抜けするかも。でも、この素朴さが暑さでバテた体に染みるんです。夏バテ気味の日は、コングクスが一番優しい味。
ピビムグクスとッチョルミョン— 辛さで元気をチャージ
冷麺ほど有名ではないけど、韓国の夏に欠かせない麺が他にもあります。
ピビムグクス(비빔국수) は、コチュジャンベースの甘辛ダレで細麺を和えたシンプルな一皿。きゅうりやゆで卵がのって、さっぱりしながらもピリッとした辛さが食欲をそそります。家でもよく作られる、まさに韓国の「ソウルフード」。
ッチョルミョン(쫄면) は、太くてもちもちした食感の麺が特徴。同じく甘辛ダレで和えますが、麺の歯ごたえがしっかりしているので食べ応え抜群。屋台やポチャ(韓国式大衆酒場)でよく見かけます。
どちらも冷たくはないけど、暑い日でもツルッと食べられる軽さがあるのがポイント。
参鶏湯(サムゲタン)— 熱いスープで夏バテ防止
「暑い日に熱いもの?」と思うかもしれませんが、韓国にはイヨルチヨル(以熱治熱/이열치열)という考え方があります。暑いときにあえて熱いものを食べて汗をかき、体の内側から体温調節をするという発想。
その代表格が参鶏湯(サムゲタン/삼계탕)。若鶏にもち米、高麗人参(朝鮮人参)、ナツメ、ニンニクなどを詰めてじっくり煮込んだ薬膳スープです。見た目はあっさりしていて、実際の味も優しい。でも食べ終わる頃には汗がじんわり出てきて、そのあと体がすごく楽になるんです。
日本の夏バテ対策でいうと「スタミナをつける」という感覚に近いかも。実際、韓国では「복날(복날/伏日)」と呼ばれる夏の最も暑い日にサムゲタンを食べる習慣があります。2026年の복날は7月15日(초복)、7月25日(중복)、8月14日(말복)。この日はサムゲタン店がどこも大行列!
→ 夏バテ防止にもなるスタミナ料理については韓国の夏のスタミナ料理ガイドで詳しく
パッピンス — 韓国かき氷の進化系
日本のカキ氷とは一線を画すのがパッピンス(팥빙수)。かき氷の上に小豆(팥/パッ)、もち粉団子(인절미/インジョルミ)、粉茶(고물/コムル)、練乳などをトッピングした韓国伝統のデザートです。
最近は進化がすごくて、抹茶パッピンス、イチゴパッピンス、マンゴーパッピンス、さらにはトッポギパッピンスなんて変わったものまで登場。生クリームやアイスクリームもたっぷりのって、日本のカキ氷よりもボリュームが段違い。一人で食べきるのが難しいサイズも多いので、シェアするのがおすすめ。
日本の「宇治金時」とはまた違った楽しさがあるので、韓国旅行の際はぜひ試してみてください。
→ パッピンスの種類やおすすめ店は韓国のかき氷 ピンスガイドで
夏限定!韓国の伝統飲料と屋台グルメ
韓国の夏には、この時期だけ楽しめる飲み物や屋台グルメもたくさんあります。
シッケ(식혜) — 甘酒のような韓国伝統の甘い飲み物。米麹で発酵させたもので、アルコールはほとんど含まれません。日本の甘酒よりさらっとしていて、冷たくして飲むと最高。夏の韓国ではどこでも売っています。
サブクファチェ(수박화채) — スイカをくり抜いて、中に果物と甘いミルクや炭酸水を合わせたフルーツポンチ。韓国の夏祭りや屋台でよく見かけます。インスタ映えも抜群。
さらに、韓国の屋台(포장마차)では季節ごとに変わるメニューが楽しめます。夏は冷たいトッポギやキンパ、トウモロコシなどの軽食が人気。特に冷たいキンパ(차가운 김밥)は、暑い日にぴったりの軽食です。
夏の韓国コンビニ— コンビニで出会える夏グルメ
韓国のコンビニ(CU、GS25、セブンイレブン、emart24)は、夏になると限定スイーツや飲み物がズラリ。特に注目なのは:
- アイスアメリカーノ(아이스 아메리카노) — 韓国では年中無休で飲まれているけど、夏の消費量は格別。コンビニのカップアイスアメリカーノは100円ちょっとで買えます
- 冷凍パッピンス(냉동팥빙수) — カップ入りの冷凍パッピンスで、レンジでチンするだけで本格的な味
- スイカジュース(수박주스) — 韓国のコンビニでは本物のスイカを絞ったジュースが売られています
- バナナウユ(바나나우유)の夏限定フレーバー — 毎年夏になると登場する季節限定味
→ コンビニグルメの詳細は韓国コンビニグルメガイドで
まとめ:韓国の夏は食のバリエーションを楽しもう
韓国の夏グルメは、一言でいうと「冷たいだけじゃない」のが特徴。冷麺やコングクス、パッピンスのような冷たいものから、サムゲタンのような熱いものまで、気分や体調に合わせて選べる豊かさがあります。
日本ではあまり見かけない料理も多いので、韓国旅行の際は「暑いから冷たいものだけ」と決めずに、サムゲタンで汗をかく体験もぜひしてみてください。きっと「韓国の夏はこうやって乗り切るのか!」という発見があるはず。
私自身も韓国に来てから、夏の食習慣が変わりました。今では、暑い日のランチに冷麺、夕方にサムゲタンで締める、という組み合わせが定番になっています。
韓国観光公社の公式サイトでも韓国の夏グルメ特集が定期的に更新されているので、旅行前にチェックしてみるのもおすすめです。

